書評 初めの一歩を踏み出そう

By | 2012/05/13

創業メンバーとして会社の成り立ちを見てきたことで、何か新しい発見があると思って再度読み直してみました。

この本は起業家サラが筆者?からアドバイスを受けながら会社運営を眺めつつ、筆者の起業についての考えと方法を示しています。ハッとさせられるところがたくさんあったのでいくつか感想を書いておきます。

起業で失敗する多くの人の間違いは、技術があれば成功できると思ってしまうことである。

そう思っていないと否定したいけどやっぱりそう思ってしまう自分がいるように思います。うちの会社も少ないながらも複数の人で仕事を回していました。そうなるとそこでのコミュニケーションが必ず発生し、事務処理も発生します。一人でうまくいっていたことがいかなくなることも出てきます。技術が関係ないとは言わないけれども、起業時はコミュニケーションの方が大事なように思います。少数だから大丈夫と思いがちですが、大きな間違いを起こせない起業時だからこそより意思の疎通が大事になると思います。

一流企業は名もない会社であったころから、一流企業のような経営をしていたからこそ、一流企業になれたのである。

グサッと胸に刺さる言葉です。最初だから、とりあえずとかそういう言葉が横行していたように思います。確かに無駄に作りこみすぎるのも問題だと思いますが、それをいいことに明らかに足りない状態でも強引に進んで踏み出していたような気がします。慎重派の自分としては明らかに怖気ずくわけですが、周りの圧力といい加減な自分が相まってそのまま進んでしまうのです。

自分がいなくてもうまくいく仕組み

その仕組みに自分が必要ないと思うとちょっとさみしさを感じてしまいます。でも人に依存した仕組みでは早晩破たんしてしまいます。特定の人に依存すると、結局一人で仕事を回しているのと変わりません。その人が休みたくても休めない状況になれば不満を抱きますし、病気になるかもしれません。自分もインフルエンザに掛ってクリティカルに迷惑をかけたことがあります。

仕事の役割分担を明確にする

当たり前のように思うかもしれませんがスタートアップ時は皆でなんでもやろうというムードになるのです。自分たちの場合ある程度主な役割はあったのですが、なんとなく最初は柔軟に対応すべきだということで、その時多少手が空いている人、前やったことがある人などに仕事が回っていたこともあり、いつの間にかよくわからないことになっていました。途中から役割分担をはっきりさせるべきだと吠えていましたがあまり伝わっていなかったように思います。自分のやり方にも問題があったように思います。役割をうまく分けることができなかったところもあるし、プロジェクトが終わって配置換えみたいなことが起こってすべて頓挫してしまうこともありました。結局この辺はリーダーシップが重要で一貫してやっていく必要があるようです。

リーンスタートアップという本がよりシステム依りな事業の回し方を説明しているのに対して、この本はシステムについても語っているけどそれを回すのは人だよね、ってことでシステムと人についてバランス良く書かれているように思いました。


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