書評「大栗先生の超弦理論入門」ー空間とは幻想である

By | 2016/12/05

いま、時空概念に第三の革命が起きようとしています。それは、空間とは私たちの「幻想」にすぎないという、とんでもない話です。

本文より引用

僕はこの手の物理学に結構興味があって、量子力学や一般相対性理論とか場の量子論とか素粒子論とかの本もいくらか読んだことがあります。でも超弦理論についてはまったくと言っていいほど知りませんでした。理由は明らかで、伝え聞くところでは11次元!の世界が出てきたりして、まったく想像できないですよね。僕としては物理はある程度イメージできるから面白いので。数学の世界がメインではちょっとイメージしにくくて苦しいのです。
でも今の理論物理って超弦理論が主流だと思われるので、ここがまったくわからないととても物理好きとか言えないし。そこでようやく重たい腰をあげました。

そもそも

弦理論を考える理由はなんだったかといえば、
物質の最小単位が大きさのない点という理想的なものを考えていた結果、計算途中で無限大が出てしまい、物理的に意味のある結果を得られなくなってしまうからです。でもよく考えたらすごいことです。だって物質を点で考えるって相当基本的な考え方で、ニュートンの力学でも普通に物質を点で考えています。それを否定するってかなり勇気がいりますよね。研究者は過去何百年も信じられてきたことを否定して、まったく意味ないかもしれない領域の研究をするってしんどいわー。

そして超弦理論

さて、この本ではそういった超弦理論がなぜ必要になったのかから入って、量子力学と一般相対性理論が統一できない問題のあたりが説明されます。
一方で超弦理論の構築において、生じた問題やその解決の経緯や標準模型との対応など、1つ1つ順を追って説明してくれていて臨場感があって面白いです。ただ後半のコンパクト化とかブレーンとか言っているあたりから頭に何も入らなくなってしまいましたが、、。(もう一回読めばもう少し深いところまで行けそうな気もしますが。)

さらに先へ

この本の最後の2章
第9章 空間とは幻想である
第10章 時間は幻想か
最小単位を弦にするという話が、空間そのものについての解釈の話に及んでいる!!そして時間についても!?非常にエキサイティングな展開。著者はこの世界をどう見ているのだろう。


終わり

いやー物理ってやっぱり難しくて面白い。でもちょっと疲れたから「ご冗談でしょう、ファインマンさん」のようなおもしろい本でも挟むのがいいですね。

あとamazonビデオでこんなのも見れます。

著書に「エレガントな宇宙」などを出したブライアングリーン氏が紹介しています。FireTVではPrime会員なら無料見られました。


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