音楽を聴くように本が読めるようになるー「遅読家のための読書術」

By | 2016/12/10

遅読家と言われるとそこまでかな?と思いますがタイトルのように「音楽を聴くように本が読めるようになる」としたらどんなに良いかと思います。

最近では書評サイトも沢山あるし、すごく惹きつけるタイトルの本もたくさんあり、アマゾンではKindle Unlimitedのような読み放題サービスがリリースして、ますます積み本が増えるばかり、はっきり言ってストレスです。

本を早く読む方法を紹介する本は沢山ありますが主に、「速く」読むアプローチと「要点だけ捉える」ように読むアプローチがあると思います。「遅読家のための読書術」では後者の要点を捉える方法ですが、もっと肩の力を抜いて読むように進めています。

じっくり読み込んでも「忘れること」は忘れる(本文引用)

「その1冊」を読んだのは「その1行」に出会うため(本文引用)

「たった一回の読書」に期待し過ぎなのでは?(本文引用)

そして書評を仕事としている筆者は読むだけでなく書くことを勧めています。
というのも読むことは息を吸うことに似ていて、息を吸い続けていれば苦しくなるに決まっています。だから息を吐くことに相当することをするべきということで、書くことを勧めているのです。

その方法はまとめると以下のようになります。

1ラインサンプリング(数行に収まる引用を書き写す)
1ラインエッセンス(1ラインサンプリングから1番感動したものを選ぶ)
1ラインレビュー(1ラインエッセンスについてなぜ1番感動したのかを書く)
読書の足あとを自己評価する(12冊読んだら1ラインエッセンスと1ラインレビューを読み返す、そしてベストな1冊を選ぶ)
(本文引用)

読みながら途中で書くと流れが止まって読みにくいイメージがありますが、少しだけ書き写すだけなのでその心配はないようです。またレビューをいれることでその本の記憶が蘇るたよりになるそうです。

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そして具体的な流し読みを行うテクニックが紹介されています。
まず読み飛ばすなら「小見出し」単位を勧めています。小見出し単位であればある程度まとまった意味の塊となっているので多少間が抜けていても意味がわかるそうです。また著者の自分語りや個別の事例・体験談、過剰すぎる体験談などは読み飛ばすポイントとなります。

さらにスピードアップする方法として、

「はじめに・目次」をよく読む
最初と最後の5行だけ読む
キーワードを決めて読む
2つ以上の読書リズムで読む
(本文引用)

という方法が紹介されています。
「はじめに」は著者が伝えたい一番重要なことについて必ず触れているのでそこでまったくピンとこない場合は読む必要はないそうです。また目次は本の地図に相当する部分なので本の内容の構成を把握できるので自分にとって重要な部分の見当をつけることができます。読んでいく中で読み飛ばすか迷ったら、最初と最後の5行だけ読むだけでかなり内容がわかってしまうそうです。またキーワードを決めて読むことで自分にとって重要な部分が自然と目につくそうです。
そして読みやすい読み方だけでなく、もう一つ違う読む速さで読むことを勧めています。というのもずっと同じリズムで読んでいるとじれったさを感じるようになり、それが本を読むのが遅いと思わせる元凶だと著者を主張しています。なので読むときは緩急をつけて読むことを勧めています。

この本の中では沢山本が溜まってきたらどうするか、ということも書かれていますが私は完全に電子書籍をメインによんでいるので割愛します。

終わりに

この本は気楽に力を抜いて読むことを勧めていますが、合理的なところがかなりあると感じました。

読んだものをちゃんと頭に入れながら読んでやろうと意識を集中して読もうとしたり、書いてあることをまとめたものを作りながら読んでみるといったことをしたことがありますが、これは本当に疲れてしまいます。その点、気になった点を1文だけ書き写すというのは簡単にできるので結構はまりそうです。(最近読んでいる本は皆これで試していますが気楽だし、その一文から記臆が蘇ることもあります。その一文に一言そのときの感情を付け足して書くとさらに効果的です。)

また1日1冊というのも記臆の忘却曲線で有名ですがすぐに忘れてしまう点を鑑みても、短時間で読み切ってしまうメリットは大きいと思います。本の最初と最後の方で1週間も間があるともはや書いてあることの目的も忘れてしまいます。

最初と最後の5行だけ読む、というのも実際やってみると、最初は問題提起を拾ってその結論を探して最後の方を読む、という感じになってあまり違和感なく読むことができました。ただときどきもっと読みたいという感情にとらわれて読んでしまうので、その辺を読むべきか飛ばすべきか悩みどころです。

実際何冊か読んでみましたが、今までより速く1冊読み終えることができました。また今までは途中で眠くなってしまうこともありましたが、書きながら読むのであまり集中力を切らさずに読切れました。まだ数十分では読みきれませんがそれは途中で読みたくなってしまう呪縛に囚われているからだと思われます。一旦読み切ってからそこだけ読むのが良いかと今は考えています。


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