書評ーあなたの体は9割が細菌

By | 2017/11/26

なんとなく気になって読んだら面白かったので紹介します。

読んですぐ気付かされたのは、そういえば一昔前ヒトゲノム計画がどうこう言われていてDNAの構造がわかれば人の全てがわかる!くらいなことが言われていたはずですが、その後そういう話題はまったく聞かれなくなりました。あれはどうなったんだろう?
どうやらDNA鑑定とか特定の病気の一因となっているといった一定の成果を挙げたけど、人のすべてがわかるというには程遠い成果だったようです。むしろ謎は深まるみたいな・・・

ヒトの遺伝子の数は、線虫とほぼ同じ21000個だった。ヒトゲノムのサイズは植物の稲の半分しかなく、31000個の遺伝子を有するミジンコにもはるかに及ばなかった。

本文引用

ヒトはミジンコ以下なのか・・。というところでもう一つのゲノム解析計画が注目されてきたようで、これがヒトマイクロバイオームプロジェクトというもの。つまり人体に棲む微生物のゲノムを調べてどんな微生物種がいるのか調べるというものでした。
昔から菌とか細菌は病気の原因などになっていたのだからその動きも納得できます。ただ具体的にどんな成果があるか未知数だったのではないのかなと思うし、当初注目されていなかったのはそんな感じだったからでしょう。でもこれが大きな掘り出し物だったようです。

ヒトマイクロバイオームの解読は、ヒトゲノムの解読以上に、「ヒトとはどんな存在であるか」を明らかにしつつある。

本文引用

ここからさらに話は面白くなる。なんだか最近昔はほとんどなかった体の不調が蔓延している。花粉症とか太った人が増えたとか。21世紀病と言われるものが細菌と関係しているかもと言った話につながっていきます。そもそも肥満って生活週間の問題だろって思うけど、いや細菌のせいかも、という話。花粉症も日本じゃ杉が多すぎてとか言われていましたがこれも細菌かも。要はアレルギーに細菌が作用しているかもというところで。あと自閉症の人を聞くようなったとかそういったところでも細菌が関係している可能性が出ています。もう脳じゃん、やばくね。
もちろんこの話はまだ完全に証明された話ではなく、実際すべて細菌のせいというには行き過ぎのようですが、徐々に実証例も増えてきて因果関係がわかってきているようです。

この本、結構ボリュームがあって読むのに骨が折れますが本当に面白い本でしたので年末にでも読むのもいいかもしれませんね。


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