D-waveという会社がいきなり量子コンピュータを商用化したということで驚いたけどその現状がわかる本。
どうやら現状では組み合わせ最適化問題という分野において使えるようだ。
あとどうやら今のコンピューターの延長線上にあるようなマシンではなさそうだということがわかった。
1+1=?とかそういったことを高速にやる用途では使えなそうだ。
もちろんまだまだ発展途上なので最終的にどんなことでも汎用的に使えるようなものもできるのかもしれないけど今はそうではなさそうだ。
よくよく考えると0と1の状態を同時にもてるといってもそれが高速な処理とどう結びつくのかいまいちピンとこない。
量子状態を扱ってコンピュータを作るにはアルゴリズムやソフト面でも大きな発展が必要なようだ。
そうはいっても現時点でも大きなメリットがあるのでGoogleとかNASAとか米政府が力を入れ始めているみたい。
今の量子コンピュータについてよくわかる本だった。